オンライン資格確認と電子処方箋のこれから

第35回は、オンライン資格確認と電子処方箋の現状について、厚生労働省の太江先生にお話しいただきました。
セミナーで話が上がっていた内容について、一部をご紹介します!
①重複投与が減ることで疑義照会が減る?
② 在宅訪問でのオンライン資格確認の使用はどうなるのか?
③FAX調剤はどうなる?
④ 電子処方箋の設備導入費用は?

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①重複投与が減ることで疑義照会が減る?

電子処方箋の一番のメリットは、リアルタイムで服用薬が確認できることです!
「電子処方箋」というと、ペーパーレスの取り組みと思われますが、紙の処方箋はなくなりません(選択制)。ポイントは、レセプト請求後に個人の服用薬が紐づけされるのではなく、リアルタイムで紐づけされることです。
リアルタイムで紐づけされると、電子処方箋が発行されたらすぐにネットワーク上で併用薬が確認できます。
リアルタイムで併用薬が分かるので、医師が処方する際に、他の医療機関で同じ薬が処方されている場合は「警告」が出るようです。
つまり、他の医療機関で処方されている薬が処方されている場合、医師は他の医療機関で処方されていることを分かっていて処方している、ということになります。
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② 在宅訪問でのオンライン資格確認の使用はどうなるのか?
令和5年度中(2023年度中)に、生活保護受給者の紙の「医療券・調剤券」がマイナンバーカードに切り替わります。この目的は、「頻回受診」を監視することです。
医療券・調剤券を基にした現在の制度では、レセプト請求後に頻回受診者が判明し、約2ヶ月の期間がかかります。
マイナンバーカードになれば、①で書いたようにリアルタイムで履歴をたどれ、早期発見につなげられるということです。
本題の在宅訪問については、令和6年度(2024年度)4月からとなっていますが、あくまで予定です。
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③FAX調剤はどうなる?
電子処方箋がスタートすると、紙ではなく電子の処方箋を選択される方もおられます。
今までは、時間がかかる方や遠くの病院に行かれている方は、事前に薬局にFAXを送り「仮調剤」ということで薬局ではお薬の準備をしていました。
電子の処方箋を選ぶと「紙」ではないのでFAXができなくなります。
電子の処方箋は4桁の「確認番号」があるので、事前にその番号を知ることができれば、ネットワーク上で処方箋の内容を確認することができ、仮調剤は行うことができるようです(「確認番号」以外にも、保険番号等の情報が必要です)
今までと同じ「仮調剤」ですので、受付でオンライン資格確認による同意が必要になります。
そして、これはFAXと同じですが、仮調剤はあくまで準備ですので、患者さんが別の薬局に行くこともあります。
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④ 電子処方箋の設備導入費用は?

電子処方箋の導入には、補助金が出ます。
令和5年3月までに導入すると上記の補助金が適用されるようです。
レセコンメーカーの対応準備もあり、早めに取り組んでおくのがよいかと思います。
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次回の薬剤師の“わ”は、12月3日(土)です!
テーマは「褥瘡治療」
ご参加おまちしております🙇🏻♂️
