薬剤師の“わ”ニュース(10/22)

薬剤師の“わ”ニュ~スです😆

先週一週間(10/15~10/21)の出来事の中から、「薬剤師」に関係がある記事について、編集者の独断と偏見でピックアップして毎週日曜日に配信します❗️
#独断と偏見なのでご意見は受け付けません!

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今回のトピックはこちら
① 処方箋受付回数の区分は無くなるのか?
② 地域連携薬局は機能していない
③ 武見厚労大臣、増産に応じたメーカー支援を表明

① 処方箋受付回数の区分は無くなるのか?

まず、最初にお伝えしておきますが
診療報酬改定前に財務省から厳しい方針が発表されるのは毎回のことであり、その報道に一喜一憂する必要はなく、行うべきことを行うだけですが、薬剤師界隈のSNSで話題に上がっていたニュースだったので、今回取り上げました。

さて、10月17日の日経新聞において「門前薬局の高額報酬減額 財務・厚労両省、医療適正化へ」とう記事が発表されました🤔

調剤基本料42点を算定している門前薬局の点数を26点に下げる!という内容で
『財務省は少なくとも薬局全体の4分の1で是正すべきだと主張する。』を書かれています。

また
『財務省は受け付け回数に関係なく、特定の医療機関に頼っていれば、減額すべきだと主張する。仮に特定機関の比率が70%を超える薬局の基本料を一律で260円に減らすと、医療費の削減効果は400億円になるという。』と記事には書かれています。

「受け付け回数に関係なく」とありますが、一気に関係がない状態にはならないにしても、徐々に受付回数の上限は低くなっていくと思われます。

令和2年度の調剤報酬改定において、それまでは2,000回以上の受付回数で集中率を問われていましたが、改定後は受付回数が1,800回を超えると集中率が問われるようになりました。

(上図:令和2年度診療報酬改定の概要(調剤)より)

処方箋受付回数が1,800回超~2,000回&集中率95%超で、調剤基本料が1(42点)→2(26点)に下がりました。
徐々に、受付回数と集中率については厳しくなってきています。

(上図:令和4年度診療報酬改定の概要(調剤)より)

集中率は現在3区分(95%、85%、70%)あり、もし集中率が厳しくなるのであれば、95%→85%になるかもしれませんね

そもそも、どれだけの薬局が調剤基本料1をしているのか?
下は、Nphaが2023年7月に発表したデータです。

2022年6月時点で、64.2%の薬局が調剤基本料1を算定していました。
令和4年の調剤報酬改定で、今まで調剤基本料1を算定していた大手チェーン薬局が調剤基本料ハ-3になり、2021年では8割程度の薬局が調剤基本料1を算定していましたが、64%まで低下しました。
#お上の力はおそろしい…

財務省の「薬局全体の4分の1で是正すべき」という発言
#何の1/4なのか分かりませんが…

全保険薬局の1/4ということであれば、調剤基本料1の薬局は75%を切っているので、すでに現在の目標は達成していることになります。

現在の64.2%の1/4を減らすということであれば、64.2%→48.2%となり、現在調剤基本料1を算定している約16%の薬局が減算の対象になります。

ウチは対象になるのか?

令和2年の調査データ(下図)によると、月間の処方箋受付回数が1,000回までで約48%を占めています。
#受付回数が月1,000回までは安心?

受付回数1,500回までで約70%となり、全保険薬局の1/4で受付回数が下げられるなら、この当たりが考えられる??のかなw

冒頭に書いたように、診療報酬前に財務省から厳しい方針が出るのは毎回のことで、一気に「受け付け回数に関係なく」という状況にはならないと思いますが
#祈ってます

受付回数と集中率の上限を下げてくることは考えられると思います。

詳しくはこちら
令和2年度診療報酬改定の概要(調剤)
令和4年度診療報酬改定の概要(調剤)
薬局・薬剤師の機能発揮と評価の現状(2023年7月)
薬局薬剤師に関する基礎資料(概要)(令和4年2月14日)

② 地域連携薬局は機能していない

日本総合研究所から「保険薬局の役割に関する大規模調査結果」というものが出ています。
#ご存じですか?

目的は、保険薬局の役割・機能の実態を把握することです。
専門医療機関連携薬局や地域連携薬局などの薬局が対象で、こういった薬局がどれだけ機能しているかを調査しています。

回答数が3,393薬局ということで、数字は大きいな思います。
ただし、76%の薬局が薬局数300以上の法人の薬局になります。
#チェーン薬局のデータですね

今回の報告の中で、提言として6つ挙げられています。
一部抜粋します!
#詳細は各自でお読みください

新提言①:疾患専門性を有する薬局薬剤師の継続的な育成
新提言②:調剤基本料・地域支援体制加算等調剤報酬の算定要件を活用した政策誘導の継続と薬局薬剤師・保険薬局の底上げ
新提言③:在宅業務の拡充とタスクシェアの推進
新提言④:KPI調査の継続によるエビデンスに基づく、価値のある薬局薬剤師・保険薬局の拡充
新提言⑤:認定薬局の医療貢献拡大に向けた、実態把握・エビデンス構築推進と情報発信
新提言⑥:地域連携薬局の報酬の適正化

新提言①:疾患専門性を有する薬局薬剤師の継続的な育成
調査結果によると、認知症、がん、糖尿病に専門性を持つ薬剤師が所属する薬局は全体の5%弱だったようです。そのような薬局では、各疾患ケアに関する実績が豊富ということです。

現在、専門医療機関連携薬局は「がん領域」だけですが、今後は認知症や糖尿病などにも広がるかも?しれません。

新提言②:調剤基本料・地域支援体制加算等調剤報酬の算定要件を活用した政策誘導の継続と薬局薬剤師・保険薬局の底上げ
調査結果によると、地域支援体制加算の算定要件に関する実績について、基準値をちょうど満たす、あるいはわずかに上回る算定実績を有する薬局が多数存在することが明らかとなったとあります。
#バレてるw

新提言③:在宅業務の拡充とタスクシェアの推進
対人業務について書かれており、薬局薬剤師以外の人員が薬局薬剤師と同数程度あるいはそれ以上にいる保険薬局では、薬局薬剤師が対人業務に集中でき、保険薬局としてのパフォーマンスが高くなっていると報告しています。

薬局薬剤師が在宅業務等対人業務へ専念できるように、タスクシェアや機器導入等が必要と書かれています。

新提言⑥:地域連携薬局の報酬の適正化
保険薬局の役割に関する調査結果では、地域支援体制加算の算定要件に関わる実績回数は、地域連携薬局以外と比較すると、おおむね実績は豊富だったようです。
#つまり、地域連携薬局でも算定に関する項目については取り組んでますってことですね

一方、地域連携薬局であっても、地域支援体制加算の算定要件でない無菌製剤処理退院時カンファレンスの参加については、それぞれ、約94%、約88%の認定薬局で実施実績がない。
#プレスリリースで〇〇薬局が地域連家薬局を取得!ってあるけど、構造的に取得できただけですもんね

『これら、重要な取り組みであると認知されているものの実績が少ない取り組みに対して、報酬を拡充する、あるいは、地域支援体制加算の要件を地域連携薬局の認定を受けていることとする等により、地域連携薬局の意図する機能・役割の実装を促すことで、地域連携薬局全体の底上げにつながるのではないか。』

そういう考えになりますよね?
そもそも、報酬が付かないのに認定薬局を取得しても、形骸化するのは目に見えている。
健康サポート薬局でも同じようなことが起きたと思うのですが…

地域支援体制加算の要件に、地域連携薬局の認定要件が入るだろうことは想像に難くないですよね!

詳しくこちら
薬局薬剤師・保険薬局の価値向上に向けた提言 -保険薬局の役割に関する大規模調査・認定薬局調査を踏まえて

③ 武見厚労大臣、増産に応じたメーカー支援を表明

医薬品の供給不足が続いていますが、そんな中で武見厚生労働大臣は、不足する薬の増産の要請に応じたメーカーを支援することを発表しました。
#増産できるのか?

『不足している薬を製造する主要メーカー8社に対し、在庫の放出や緊急の増産を要請することで、供給量は先月末時点に比べて1割以上増える見通し』と発表しているようですが…

今増産しても、その効果がすぐに出るものなんでしょうか?
今もフル稼働で医薬品の製造はされているのに、一部の医薬品を緊急増産すれば、他の医薬品の製造に影響は出ないのか?

医薬品が不足しているのは、咳止めや去痰薬だけではないのですが…

8月に発表された調査で、9,077品目の後発医薬品のうち、すべての注文に対応できない「限定出荷」と「供給停止」となっているものが32.3%と3割程度あることが報告されています。

今回の緊急増産で供給量が1割以上増えると言われていますが、安定供給はまだまだ先のようですね😅

④最後にご案内

薬剤師の“わ”は、病院、薬局、企業に関係なく、薬剤師の繋がり「輪」を創りたいとの思いから、研修会や交流会を定期的に開催しています!
研修認定薬剤師の取得を応援する目的で、毎回、日本薬剤師研修センターの単位が取得できる研修会を企画しています。

薬剤師の“わ” は、できるだけ沢山の薬剤師に研修会に参加していただき、薬剤師の職能向上に貢献したいと思いから、研修会費を低く設定しています。

そこで、薬剤師の“わ”の活動を応援して下さるスポンサー様を募集しております!
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薬剤師の“わ”ニュース(10/15)

薬剤師の“わ”ニュ~スです😆

先週一週間(10/8~10/14)の出来事の中から、「薬剤師」に関係がある記事について、編集者の独断と偏見でピックアップして毎週日曜日に配信します❗️
#独断と偏見なのでご意見は受け付けません!

すき間時間を利用して、サクッと先週一週間の情報をGETしましょう!

※ニュースの情報をご活用される場合は、必ず皆さんの責任の元で情報を取得し、日々の業務にご活用ください

今回のトピックはこちら
① 相談を聞いて欲しいのではないのよ!「医療用解熱鎮痛薬等110番」
② 緊急避妊薬の“処方箋なしの試験販売”を11月20日開始
③ 病院薬剤師の不足

①相談を聞いて欲しいのではないのよ!「医療用解熱鎮痛薬等110番」

令和4年12月14日の事務連絡で、「医療用解熱鎮痛薬等の安定供給に関する相談窓口」設置の連絡が来て、令和5年9月29日の事務連絡で対象医薬品と相談方法の追加の連絡がきました。

そして、10月10日より対象医薬品や相談方法が追加されましたので、内容を確認したいと思います。
#これ使ってる方いますか?

対象医薬品
・解熱鎮痛薬(アセトアミノフェン、イブプロフェン、ロキソプロフェンなど)
・トラネキサム酸
・鎮咳薬
・去痰薬

以上の4種が、安定供給に関して相談できる医薬品になります。
今回は「去痰薬」が追加になったということです。

相談方法
初期は、解熱鎮痛薬等が不足している医療機関や薬局が、個別に厚生労働省の相談窓口に相談する形式でした。
#個別で対応できるんか?

10月10日より、地域の実情に応じて、地域の医師会や薬剤師会単位で、対象の医薬品の不足について、地域の団体で取りまとめた相談についても受け付ける、とのことですが…
個別でも、まとめてでも同じことではないのかな?😅

そして、相談を聞いて欲しいのではなく

医薬品を入れて欲しいんですよ~!!

<相談方法の具体的な流れ>

X(旧Twitter)で、窓口に電話された方のポスト(ツイート)がありましたが
担当卸には連絡したけど年内の必要量確保は困難です」との回答があったようです。
分かってるから連絡したんじゃないのかな~

結論、何の解決にもならないということです。

詳しくはこちら
医療用解熱鎮痛薬等の安定供給に関する相談窓口の設置及び協力依頼(事務連絡 令和4年12月14日)
医療用解熱鎮痛薬等の安定供給に関する相談窓口について(事務連絡 令和5年9月29日)
医療用解熱鎮痛薬等の供給相談窓口(医療用解熱鎮痛薬等110番)について

②緊急避妊薬の“処方箋なしの試験販売”を11月20日開始

日本薬剤師会が厚生労働省の事業の委託を受けて、医師の処方箋なしでの試験的な薬局販売が11月20日にスタートします。

調査期間は、令和5年夏頃~令和6年3月末となっていましたが、ズレ込んだようです。

<販売する薬局の要件>
①研修を受けた薬剤師がいる
②夜間や土日祝日の対応が可能
③近くの産婦人科などと連携できる
④個室があるなどプライバシーが確保できる
の4つの要件があるようです。

<試験運用内容>
①全国計150薬局程度(各都道府県で要件を満たした調剤薬局2〜3店舗)
②販売価格は7千〜9千円
③16歳以上18歳未満は保護者の同伴が必須条件
④16歳未満は試験販売の対象とせず、医療機関などを紹介
⑤研究参加に同意した人にしか販売せず、購入者に状況調査のアンケートを行う

アンケートとか厳しくないかな~🤔
「サービスに対する満足度」って、誰が書いたか分かるのに「悪い」って書けなくないか😅

でも、お偉い先生方がしっかりとデザインを考えてやっておられますよね!

詳しくはこちら
地域の一部薬局における試験的運用について

③病院薬剤師の不足

度々出てくる「病院薬剤師不足」の議論。
「入院・外来医療等の調査・評価分科会」においても議題になったようです。

学生と話していても、就職先としてMRやドラッグストアが多い印象ですね~
その理由としては、「奨学金の返済」が多い印象です。
奨学金を返すために、給与が高い職種を選んでいるとか

令和2年のデータ(薬剤師数の推移)ですが、届出薬剤師数は32.1万人で、うち薬局薬剤師数は18.9万人、医療施設(病院・診療所)の薬剤師は6.2万人でした。

病院の薬剤師数が不足しており、その対策はとても大切だと思います。

しかし、薬局薬剤師も足りてませんよね?

調査では、供給が需要を上回り、将来的には薬剤師が過剰になると言われていますが…一向になりませんね😅

第8次医療計画の指針の中では、特に病院薬剤師の確保について取り組むべきと書かれており、研修・処遇・診療報酬などについて、今後色々な方針が出てくる出だろうと思います。

過去のブログに、より詳しく書いています。

薬剤師が余る日…

④最後にご案内

薬剤師の“わ”は、病院、薬局、企業に関係なく、薬剤師の繋がり「輪」を創りたいとの思いから、研修会や交流会を定期的に開催しています!
研修認定薬剤師の取得を応援する目的で、毎回、日本薬剤師研修センターの単位が取得できる研修会を企画しています。

薬剤師の“わ” は、できるだけ沢山の薬剤師に研修会に参加していただき、薬剤師の職能向上に貢献したいと思いから、研修会費を低く設定しています。

しかし、継続した研修会を運営するためには多くの方の応援が必要になります。

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