今週のトピックはこちら
①ラゲブリオ処方、自己負担2万8千円以上に
②純アルコール量は20gまで
③ 選定療養費の計算方法 分かりますよね?
薬剤師の“わ”ニュ~スです😆
先週一週間(2/18~2/24)の出来事の中から、「薬剤師」に関係がある記事について、編集者の独断と偏見でピックアップして毎週日曜日に配信します❗️
独断と偏見なのでご意見は受け付けません!
すき間時間を利用して、サクッと先週一週間の情報をGETしましょう!
※ニュースの情報をご活用される場合は、必ず皆さんの責任の元で情報を取得し、日々の業務にご活用ください
① ラゲブリオ処方、自己負担2万8千円以上に
現在、新型コロナウイルス治療薬は自己負担が発生し、窓口負担が3割負担の方の9,000円で、、2割は6,000円、1割は3,000円となっています。
そして、この一部自己負担が終了し、今年の4月から通常の医療体制に移行するようです。
つまり、保険診療の負担割合に応じて1~3割の窓口負担となります。
例えば、ラゲブリオcap(薬価:2,357.80円)では、1回の治療で40cap、94,312円となり、薬価だけでも3割負担の方では約28,000円となります😵
#風邪と変わらない症状で2万8千円!
![](https://yakuzaishi-wa.com/wp-content/uploads/2024/02/e2978f-7.jpg?w=425)
前回、一部自己負担が発生して新型コロナウイルス治療薬の処方率が減少しましたが、4月から通常の保険診療の自己負担が発生することになり、より減少するのではないでしょうか?
#沢山在庫している薬局は返品を検討した方が良いのでは?
詳しくはこちら
経口新型コロナ治療薬 ”自己負担あり”変更後に処方率減少 10月1週目は前週から9ポイント減(2023/10/13)
②純アルコール量は20gまで
今年2月に、「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」というものが発表されました😆
#皆さんご存知ですか?
飲酒に伴うリスクの知識の普及を目的としたもので、適切な飲酒量(純アルコール量)が発表され、飲酒量が少ないほど飲酒によるリスクが少なくなることが報告されています。
例えば、大腸がんの場合は、1 日当たり20g程度以上の量の飲酒を続けると発症の可能性が上がる研究結果があるようです。
「純アルコール量」って何?ってことですが
お酒に含まれる純アルコール量は
「純アルコール量(g)=摂取量(ml)×アルコール濃度(度数/100)×0.8(アルコールの比重)」で表すことができます🤔
#計算しないといけないの?
この「純アルコール量」ですが、お酒に記載されています。
#知らなかった!
![](https://yakuzaishi-wa.com/wp-content/uploads/2024/02/e2978f-4.jpg?w=720)
純アルコール量が20gとなると、ビールでは約500mlになるようです。
大きいサイズの生中1杯分です。
![](https://yakuzaishi-wa.com/wp-content/uploads/2024/02/e2978f-5.jpg?w=755)
疾病毎の発症リスクが上がる飲酒量(純アルコール量)についても報告されています。
![](https://yakuzaishi-wa.com/wp-content/uploads/2024/02/e2978f-6.jpg?w=1024)
純アルコール量が20gを超えると、さまざまな疾患リスクが上がるようなので、純アルコール量は20gまでですかね~
詳しくはこちら
健康に配慮した飲酒に関するガイドライン
③選定療養費の計算方法 分かりますよね?
皆さんご存知のように、長期収載品が選定療養費制度の対象になります🤔
現在まで選定療養費制度の対象となっていたものとして、特別の療養環境(差額ベッド)、大病院の初診などがあります。
2024年診療報酬改定で、2024年10月より長期収載品と後発医薬品との価格差の一部を選定療養、つまり患者負担とすることが決定しました。
#10月から処方箋様式が見直されます
![](https://yakuzaishi-wa.com/wp-content/uploads/2024/02/e2978f-8.jpg?w=1024)
今回の改定では、選定療養に係る負担については、長期収載品と後発品の価格差の4分の1(25%)となりました。
ところで、負担金額の計算方法は分かりますか?
#算数の問題なので分かりますよね😅
差額負担額別の金額は以下のようになっています。
![](https://yakuzaishi-wa.com/wp-content/uploads/2024/02/e2978f-9.jpg?w=1024)
釈迦に説法ですが、選定療養費制度での負担金について考えてみたいと思います😆
①選定負担の金額と②選定療養の場合の保険給付範囲の金額で分けて考えます。
①選定負担の金額
選定負担の金額は、長期収載品(500円)と後発品(250円)の価格差の4分の1なので
(500円ー250円)× 1/4=62.5円
選定負担の金額は保険適用外なので、消費税(10%)がかかるので
62.5円 × 1.1=68.75円(選定負担額)となります。
②選定療養の場合の保険給付範囲の金額
長期収載品と後発品の価格差の4分の1は選択負担になるので、残りの3/4は保険給付に含まれます。
計算式としては、「後発品の金額+価格差の3/4」となり
500円-250円(後発品の金額)+500円-250円(価格差)×3/4=437.5円
3割負担の方は、437.5円 × 0.3=131.25円(保険給付適用額)となります。
今までであれば、3割負担の方の自己負担金は150円(長期収載品500円)ですが、選定療養費制度が始まると200円{68.75円(選定負担額)+131.25円(保険給付適用額)}になり、50円負担が増えることになります。
長期収載品が選定療養費制度の対象となるのは、今年の10月からです。
すべての方が対象ではなく、生活保護の方や一部の公費負担制度受給の方などは徴収対象外になるようで、またすべての長期収載品が対象になりません。
処方箋様式も変更になるなど、少しバタバタしようですね🤔
詳しくはこちら
長期収載品(その3):中医協 総-6 5.12.15
保険外併⽤療養費制度について(厚⽣労働省)
2024年度診療報酬改定(改定率)と長期収載品の選定療養について(武田テバ)
選定療養費について、次に該当される場合は徴収対象外となります
④ 最後にお願い
薬剤師の“わ”は、病院、薬局、企業に関係なく、薬剤師の繋がり「わ」を創りたいとの思いから、研修会や交流会を定期的に開催しています❗️
多くの方にご参加いただきたい😆との思いから
薬剤師の“わ”の研修会は、毎回、日本薬剤師研修センターの単位(PECS)が取得できます。
研修参加費も低く設定しています(オンラインは無料)
今後も引き続き活動を行うためには、多くの方に研修会にご参加いただき、皆さんと一緒に盛り上げていくことが大切です❗️
少しでもご興味のある研修会やイベントがあれば、ぜひご参加をお願いします🙇🏻♂️
「薬剤師の“わ”ニュース(2/25)」への2件のフィードバック